スタッフ慰安旅行顛末記
ども。オイラ、アレストに住んでるゴキブリ。ここの店長ときたら男のくせに妙に掃除好きで、まったく住みにくいったらありゃしない。それだけならまだいいんだけど、コイツ、ホントはとんでもないアワテモノ。事務所に置いてあったバッグの裏に隠れていたら、そのまんま旅行にまで連れて行かれちまった。
午前9時の出発予定が、お約束の美穂遅刻で10時。クルマに乗ったメンバーはカノン、美穂、さくら、麻耶、レナミ、さなのM女6人に、カメラマン役として時給30円で雇われた龍と店長の計8人、とオイラ。
ドライバーは店長なんだけど、こいつ、前日は知り合いの女王様のパーティに出席していて午前4時まで呑んでたなんで言ってる。あぶねぇなぁ。
それでもなんとか、練馬から関越に乗って2時間、群馬の沼田インターに無事到着。目的地は美穂が一度行ったことのある場所とかで、店長に指示を出すんだけど、こいつがまたファジーなやつで、あっちこっち1時間も彷徨った末、やっと着いたのは「ロックハート城」。どうやらここでバンジージャンプをやる予定らしい。をいをい、M女ってのはもっとしおらしいハズだろ? そんなんでいいのかよ。
装備を付けてジャンプ台に登ったのは5人。レナミ、麻耶、さなの3人は地上で見学を決め込む。根性のない奴らだ。もっとも、高さ40mだそうだから、こいつらの神経の方がまだマトモということか。
ジャンケンで順番を決めて、先陣を切ることになったのはさくら。ところが、係員が何回かけ声を出しても、ビビって後ずさり。順番待ちの連中から「おせぇぞぉ」「新聞もってこーい」なんてブーイングがあがる。
まったく麻雀やってんじゃねえってぇの。キャーキャー悲鳴を上げながら、とうとう係員に突き落とされるように落下。
次は店長。しきりに股間に食い込む装備を気にしている。どうやら落ちた時の衝撃でタマが潰れないか気がかりらしい。だいじょぶだよそんなの。どうせ使う機会もないんだからさ。で、あっさり飛んで終了。何をやらせても面白くない。
3番目はカノン。ためらいもせず、両手を広げて綺麗なジャンプ。小柄な体がロープに操られたマリオネットのように跳ね上がる。似合うのは赤の綿ロープだけではないらしい。
4番目は元気印美穂。ワザとロープを足に挟んで頭からジャンプ。くるくる回りながらスパイラルダイブを楽しんでいる。恐怖を快感に変えるとはさすがM女の鑑…とも思えるが、単にこういうのが好きなだけらしい。
最後は、いつもパソコンをいじってる龍。あまり感情を表に出さないタイプなので一見コワモテに見えるが、中身はいたって内気なこの男、いつもの無表情のまま大人しく落ちてバンジージャンプ終了。
見ると、バンジー台の横ではレナミとさなが巨大ブランコに挑戦中。さすが悠然と構えるレナミ姐さんの横で、さなは半泣き。
最後にやらかしてくれたのは麻耶。帰路の途中にあるオブジェに積まれていた賽銭にこっそり手を出したところをシャッターに押さえられる。現行犯。いくら留学資金が足らないからって、そりゃないだろ。(註・シャレです)
昼食の後、ロックハート城を後にして水上へ。またしても美穂のナビゲートで迷走していると、なにやら店長が携帯電話に向かって怒鳴り散らしている。宿泊を予定していた伊香保のホテルが、何かの手違いで予約を受け付けていなかったらしい。メンバーの顔に不安が浮かぶ。どこまでいってもマヌケな店長だ…と思って黙って聞いていりゃあ、この件をネタに旅行代理店を脅して宿泊条件のアップを画策しているようだ。
実際、翌日の遊びの予約を済ませて伊香保のホテルに到着すると、従業員がわらわらと寄ってきて荷物を運びソファに案内する。急遽、特別室(写真参照)を用意した上に夕食はたった8人なのにカラオケステージ付の大広間だそうだ。訂正する。この店長、単に意地汚い奴なのだ。
夕食時に女体盛りを計画していたようだったのだが、刺身がなくて挫折。「一番平面が多い」というワケのわからん理由で盛られる役のはずだったさくらは少し残念そうだ。全員に箸でつつかれるのを期待していたらしい。
夕食が終わったかと思ったらカラオケ大会に突入。演歌の女王・レナミ姐さんのリサイタルから全員順番に唄ってヒートアップ。元気な連中だよ、こいつら。
残念ながら混浴の露天風呂はなし。そんなところに用はないとサッサと風呂を上がって、部屋でUNOが始まる。ルールは負けた奴は脱ぐ。ただそれだけだ。そのまんま徹夜で続行。この間、全裸になった女2名、半裸が1名。このうち1名は美乳をプルプルさせながら必死にカードと格闘していたが、結局、朝までパンツも穿けないくらい負け続けた。ちなみに、男は気持ち悪いから記憶から削除することにした。そんなの、誰も見たくないだろ?
翌日はまた水上に移動してラフティング(激流川下り)。水着の上にウェットスーツ、その上に救命胴衣という暑苦しい格好でゴムボートに乗り込み、インストラクターに指導を受けながらエッホエッホとオールを漕ぐ。途中、10m程の岩の上から飛び込みをするんだけど、水に入れないさなだけはボートの上で膝を抱えて座っている。ひょっとして一番M女っぽいのはこの子か…と思った横でレナミ姐さんが尻から落ちてきた。
やっと帰って来れたよ。全員寝不足なのに、よくやるよ、もう。知らない間に連れてこられたオイラには良い迷惑だよ。こんな事務所、さっさと出てかなきゃ今度はどこに連れて行かれるかわかったもんじゃない。お? 店長が早速ゴミを片づけている。ちょうどいいや、これに紛れ込んでオイラはオサラバするぜ。